社会人になっていろいろ守るものが増えてくると、自分の好き勝手な行動や言動を我慢せざるを得ない状況は多々あります。上司からの無理な注文、同僚への気配り、家族サービス。人間というのは個性よりもその境遇でだいたいの人間性が固まっていると言っても過言ではないのではないでしょうか?

伊坂幸太郎著『チルドレン』に登場する破天荒な男「陣内」は、ロックバンドのギタリスト。就職した仕事は家庭裁判所の調査官少年係り。彼が就職する前と職場での二つの時代に、周りにいた人からの視点で書かれています。

就職前の彼は銀行強盗に出くわした時には猟銃に恐れることなく反抗したり、憎んでいる自分の父をバイト先の着ぐるみを着たまま殴ったりとかなりの破天荒っぷり。
そんな彼は調査官の仕事でも部下に無茶苦茶な持論をぶつけます。それでも相談に来る少年には何故か慕われているという不思議さ。その、内面に持っている人間味溢れる不器用な対応は、様々なことに無難な対応しか出来ない私の憧れの的となりました。

5つに分かれた話で1番好きなのは「チルドレンII」。
「親がカッコよければ子供は愚れない」の自論から出た少年への更正術がなんとも痛快で気持ちよかったです。こんなカッコいい父親に自分もなりたいなぁって思いました。

社会で仕事をするからといって個性を捨ててばかりじゃ、子供に尊敬される親にはなれない………なんてこともあるかもしれませんねw
陣内のようにはなれないですが、見習うべきところは多い男。私もカッコいいおじさんを目指します!