私は過去に3回ほど入院したことがあります。1度目のことは小さい頃だったので覚えていないのですが、2度目は鎖骨の骨折と脳挫傷、3度目も脳挫傷で入院しました。3度目の時に医者から「男爵くんて10年前も同じとこぶつけているんだねー」と言われたのは今となっては笑い話ですが、同じことで入院するなんて成長しない奴だなぁと思ったこともあります。

去年買ったマンガなんですが武田一義先生の『さよならタマちゃん』を今月になって3回は読みました。武田先生は映画にもなったマンガ『GANTZ』の漫画家・奥浩哉先生のアシスタントをしていた人で、『さよならタマちゃん』は自身が35歳の頃に患ってしまった精巣腫瘍との闘病生活を題材にしたマンガです。
病院で関わる人たちとの話や、病気での苦しい姿、周りからの優しさなど、大きな病がきっかけで変わっていく武田先生本人の体験を読んで、入院経験のある私も共感するところが多かったです。

tamatyan

病で苦しむ人の姿は見ていて心地の良いものではないでしょう。病気を受け入れられず不安になってしまう人、空元気で平静を装う人。病人の姿は様々ですが、どの人も生命の狭間で戦っていることには変わりなく、その姿は私のような健常者に生きていること、健康なことの有難さを痛感させてくれます。

武田先生も時には笑い、時には泣きと喜怒哀楽の激しいところを見せています。その中でも自分の心や振る舞いを見つめ直し、成長していく姿に心を打たれました。病気の全てをマイナスと受け取らず、最終的には前を向くその姿に勇気をもらいました。

私は母が癌を患らったことがありますが、この本を読んだことでもっとフォローしてあげるべきだったと思いました。きっと心細かったんだろうなぁと・・・反省。
親孝行がんばります!

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