仕事で電子書籍市場の調査を受けました。色々なとこの資料を見てみるとアメリカほどの普及率はないものの、日本では漫画が健闘して8%くらいのシェア率まで上がってきたみたいですね。私も報告前に自分も使ってみようってことで楽天kobokindleをダウンロード。それと同時に新堂冬樹『帝王星』を購入しました。

このブログでは自分が読んだ本を忘れないよう、内容と感想を書き残すようにしています。
今までに感想を書いた作品をいくつか挙げてみると、

ドミノ / 恩田陸
白銀ジャック / 東野圭吾
傍聞き / 長岡弘樹
チルドレン / 伊坂幸太郎
等々

ジャンルにとらわれず色々読んできましたが、割とミーハーというか流行どころというか、特徴のない感じがしますよね。一番好きなのはミステリーですが、それと並ぶくらい好きなのが暗黒小説

新堂冬樹の本は特に好きで20冊近くは読んでいると思います。今回は以前テレビ朝日でドラマ化された『黒い太陽』シリーズの最新作『帝王星』。新宿歌舞伎町の夜の世界、風俗店経営をする立花篤が主人公のキャバクラを舞台とした物語。

立花はもともと父親の医療費を稼ぐために夜の世界で仕事をし始めますが、そこで風俗王藤堂猛と出会ったことで自分の本当の姿を知っていきます。はじめは純粋だった青年も夜の世界に浸かり、藤堂と激しくぶつかり合い店を辞め、藤堂越えを目指して自分もキャバクラ経営を始めます。

ときには藤堂に痛い目を見させらたり、やり返したり。自分が刑務所に入れられたりと泥沼の対決を繰り広げます。時間が経つにつれ立花も負けているばかりではなく、藤堂と肩を並べるほどの男に成長します。

本作品はその成長した立花と藤堂の最後の戦い。お互いの店の一ヶ月の売り上げで競い、負けたほうが風俗界を去ることを約束します。
前作、前々作ではぶつかり合うことしかしない2人でしたが、本作品ではお互いのことを認め合いながら戦っていました。立花は藤堂がいたからこそ今の自分があると実感していました。これは激しくぶつかり合った過去があるからこそ、身に染みて感じることでした。

その姿が泥沼を期待していた私にとっては物足りなさも感じましたが、ところどころに出てくる彼らの黒さや狂った人物の登場もあり、読み進めながらソワソワしてしまいましたw 怒りを抑えられないとき、命の危険を感じたときにしか出ない人間の業はすさまじいものがありました。

話が最後に近づいてきてラストを予想したんですが、正直言うと期待通り!!これぞ新堂冬樹作品と言える最後でした。

最近はちょっとカワイイ本ばっかり読んでいたので、こういう一冊は刺激になりました。次に読みたいのは『溝鼠 最終章』。嫁ちゃんに図書館で借りてきてもらいます(^^)