私は高校1年生の時に初めて恋人が出来ました。その付き合いは自身の未熟さゆえに2週間でおわってしまいましたが、その辛さから色んなことを学び成長出来たと思っています。
恋愛って上手く行ってるときより、下手こいてしまった時の方が勉強になります。「あのときもっと優しく出来てれば」とか「自分がもっとしっかりしてたら」とかの後悔で頭が埋め尽くされて、次はこうならないようにって魂に刻んでいるんです。その失敗が時にはトラウマになり前に進めなくなる。私自身もそうやって何度も立ち止まりました。

箱入り息子の恋』は役所で記録係をを務める35歳男性、天雫健太郎と盲目の女性、今井奈穂子の恋愛物語。
健太郎は仕事と家との往復を繰り返す毎日。性格は几帳面、趣味は家でのテレビゲーム、友達もほとんどいない冴えない男性。
奈穂子は小さい頃に視力がだんだんと低下する病気で全盲となり、それからは両親に助けられて生きるも、その身体的ハンデから普通の人たちとは違う人生を送り、様々なコンプレックスも抱える女性です。

健太郎の両親は彼の今後を心配し、内緒で親同士のお見合いに行きます。取り柄の健太郎に声を掛けてくれたのは一人だけ。それが奈穂子の両親でした。
奈穂子の父はプロフィールを見るなり健太郎のような男に娘はもったいないと感じ、本人同士を合わせるつもりはありませんでした。

そこに一つ、偶然のきっかけが生まれます。親にお見合いをされていたことなどしらない健太郎が仕事の帰り、突然の雨に雨宿りをしていた奈穂子を見つけます。
彼女の美しさにビックリした健太郎。盲目であることは知らなかったので、目が合うなり自分のことを見てると勘違いをしました。
緊張でどうしたら良いかわからない健太郎は、自分がさしていた傘を奈穂子に渡して走り去ります。

奈穂子はこの時に一度だけ聞いた健太郎の声に惹かれました。借りた傘の持ち手に書いてあった健太郎の名前を知り、お見合い候補者の中から見つけて自分から会いたいと申し込んだのです。

とはいっても今井家の父は大反対。本人同士が初めて顔を合わせたでも、暴言を吐いて10分でお見合いが終わってしまいます。
それでも母の助けを受けた奈穂子は父に内緒で健太郎との交際をスタートします。

2人はそこそこ歳を食った大人ですが、その恋愛は中学生の初恋のようでした。2人とも何をやるにも新鮮で、手をつないだり、キスをしたりの場面はこちらも変に緊張してしまいましたw
「会いたい」とか「好き」とか「ごめんなさい」とか、33歳の私にとっては大した言葉ではないですが、奈穂子がそれを言う姿は胸を締め付けられました。彼女にとってはそういう感情が湧くのも初めて。その真剣さから出る言葉の重みを感じました。

健太郎の成長していく姿も見ものです。長年抱えてきたコンプレックスを奈穂子のために乗り越えようとする、その清純さや不器用さを見ていると応援せずにはいられませんでした。

この本は会社の先輩に借りて、読み終わるまでカバーが掛かっていたので気づかなかったのですが、映画化されていたんですねw
星野源、夏帆主演。DVDも既にリリースされているようなので、今度見てみたいと思います(^^)

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