7年前に発生し、一度は落ち着きを見せた三叉神経痛でしたが、昨年冬頃から再度こらえきれない痛みが起こるようになりました。
三叉神経痛は痛みが発生するきっかけが人それぞれで、タバコの煙が原因だったり、頭部への衝撃だったりとトリガーポイントは人によって様々です。
私は食事、髭剃り、よくしゃべるときなどでした。時期で違うことがあり、特に冬頃と5、6月に酷い傾向がありました。痛みで眠りから覚めることや突然喋れなくなることもあり、そろそろ生活に支障をきたすこと所まできてしまいました。


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以前の記事「三叉神経痛闘病記」はコチラ。

脳神経外科に至るまで

もしかしたら、他の病気かもしれない。私は左上顎の三叉神経痛で、歯茎、歯への痛みがありました。とりあえず歯医者へ行って歯の健康状態を見てもらうことに。2016年6月のことでした。
この時は歯周病の症状が多く見られるので歯磨き指導を受けるとともに「年2回は歯医者に通ってケアを」とお諭しをいただきました。

その後、1ヶ月経っても症状が改善されることはなく、同じ病院の口腔外科の先生に診てもらうと、やはり三叉神経痛と診断。
7年前に三叉神経痛の薬をもらった病院では「根治は難しい」と言われていましたが、その先生によると「ちゃんと治るから、専門の病院で診てもらうように」と紹介状をいただきました。(セカンドオピニオンって大事!)

その後、紹介された病院の脳神経内科にてMRI検査を受け、根治を目指す私は脳神経外科へ行くことになりました。

脳神経外科での診断、検査

2016年8月になってから脳神経外科へ通いました。三叉神経痛の外科治療にはガンマナイフで神経を焼く方法と、執刀して神経と血管のぶつかっている部分を離す手術があります。

前者のガンマナイフは近年保険適用内となり20万円ほどで受けられるようになったようです。頭を開く必要もないので安全な方法ではありますが、後者の執刀による手術よりも症状が改善されるケースが少なく、再発のリスクも多くあるようです。
医者からガンマナイフは6割、手術は9割の人が根治されたと聞き、どうしても治したかった私は手術の道を選択しました。

その日のうちに手術、術前検査、麻酔科医との問診日が決まりました。
麻酔科医との問診日にCT、胸部レントゲン、心電図、血液検査をして、全身麻酔のリスクの説明を受けました。その2週間後ついに手術日となります。

脳神経外科での問診から手術までの流れ

  1. 神経内科から脳神経外科に渡され初の問診。手術を担当する医者と再度問診することに
  2. 三叉神経痛の手術に詳しい医者と問診。入院・手術日、事前検査と麻酔科医の問診日が決定
  3. 事前検査(CT、胸部レントゲン、血液検査、心電図)を受けた後、麻酔科医と問診。入院についての説明(準備するもの、時間など)を病院職員より受ける
  4. 入院

前日入院、手術

入院は手術の前日AM10:00。この日も血液、CT、レントゲンなどの検査を受け、夕方頃に執刀医から手術の流れや、リスクなどの説明を受けました。
食事はPM9時まで、水分補給は翌朝までに済ましておかなければいけません。

手術当日。大体の時間は聞いていましたが、その日2番目の手術のため、先の手術が終わり次第時間が決まるとのことでした。
PM1時くらいに看護師さんから連絡が入り、手術着に着替えて手術室へ向かいました。見守っていてくれる家族は「頑張ってね」と声をかけてくれる中、父親は「じゃあご飯に行ってくるね、一番美味しいの食べてくる」と出て行きましたw 緊張させないようにと、父なりの優しさでした。

手術室の前で麻酔医、看護師、執刀医をサポートする医者の方と最終確認。名前、病院名、生年月日、手術する場所の確認が行われました。万が一の間違えがないように左手に「こっちを手術する」のマークを付けてもらいました(これが術後もなかなか消えません)。

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手術室に入り、自分で手術台へ寝そべりました。室内はTVドラマで見ているのとすごく似ていて、医療系ドラマが好きな私は少し気分が高まりましたw
すべての処置は全身麻酔をしてからなので痛みは何もなく、1分ほどで意識がなくなった私にとっては一瞬で手術が終わり、気がつけばICUのベッドでした。手術時間は3時間、ICUについたのはPM6時頃でした。

術後に病棟へ戻り、その手術ビデオを見た先生が私を気にしてくれ、病棟に来て教えてくれたのですが、実際に開けてみるとかなりの動脈が三叉神経に癒着していて、難しい手術だったそうです。「手術の上手い先生だから良かったね、安心してください」と言われた時は改めてホッとしました。
(この時来てくれた先生は、脳神経外科に行くようになって初めての問診を担当してくれた方でした)

術後、ICUから検査をして病棟へ

ICUにつき麻酔から覚めると、家族らと軽く顔をあわせることができました。
とは言ってもこちらは朦朧としている状態に加え、頭痛や吐き気があるので数秒顔を見られるくらいです。

この時私の体には複数の管や機械が付いていました。これだけ付いているともうそれだけで生きている心地がしません。二度と手術なんてゴメンだね!!そんな気分ですw

  • 点滴用の針3本
  • 尿道カテーテル
  • 血圧計
  • 心電図用のシールと指サックのようなもの
  • 酸素マスク
  • 血栓を防止するための足のエアーマッサージ機

その晩ICUに一泊したのですが、これが一番辛い時間でした。
手術痕の痛みや吐き気はきつくなかったのですが、右目がすごく充血して目が開けられない状態が朝まで続きました(目の痛みは術後の症状としてはあまり多くないそうです)。
さらに手術した三叉神経の麻痺だったり、ずっと同じ方向を向いているため首に筋肉痛があったり、隣の患者がせん妄で喚いていたりなどの理由であまり眠ることができませんでした。
せん妄は他人事ではないのであまり悪く言いたくないですが、自分もああなる可能性があるのかと思うと怖くなりました。

朝になると割と症状も落ち着き、10時くらいにCT、レントゲンを撮ってから病棟に戻されることになりました。この時ベッドで運ばれるのですが、寝ながら動いているのがとても気持ち悪く、病棟のベット目の前で戻してしまいました。
後から聞いたところによると、術後に胃の中でたまった胃液を戻してしまうケースは多いそうです。

しかし、吐いたのが良かったのか、その後はスッキリしてお昼ご飯は半分くらい食べることができました。
その日のうちにいくつかの管や機器も外れ、術後3日目には手術痕を保護していたガーゼと最後の点滴が外れました。

手術痕の写真は興味のある方だけどうぞ、かなりグロいので閲覧注意です。
写真はこちらをクリック。

今の私

この記事は手術後4日目に書いています。前日にあまり寝付けず眠剤をもらったり、いまだに手術したところの麻痺が残っていますが、徐々に元気になっていること実感しています。

あと残されているのは抜糸(ホチキスのようなものなので抜糸とは言わないのかもしれません)と明日のMRI検査ですが、退院日は決まっていません。
入院前には1週間から10日ほどと言われいましたので、今週中には決まるんじゃないかと思っています。

手術後に三叉神経痛の痛みは出ていません。このまま一生出ないことを願いたいです。今まで痛みで我慢していたことを思いっきりやり、手術をして良かったと心から思えるようになりたいです。

三叉神経痛に悩まされている方々へ

三叉神経痛は手術をしなくても治る人も多くいます。うちの母も友人の一人も三叉神経痛を患いましたが、手術をしたのは私が初めてです。
もしこの記事を三叉神経痛に悩む人、その側にいる人が読んでいてくれているのであれば、必ずしも手術でしか治らないとは思わないでください。私はこれまでに以下の療法を試しました。

投薬治療

メチコバール、ビタミン剤、ロキソニン、その他様々な薬を試すも改善の傾向はありませんでした。唯一テグレトールという抗てんかん薬が効くも、副作用の眠気に勝てないことや一時的な痛みの緩和しかみられないため服用をやめました。

神経ブロック注射

この治療はすごーーーーーく、痛いです!!痛みの元となる三叉神経の場所(私は左上顎)に直接麻酔の注射をします。人によっては半年くらい痛みが治まるようですが、私の場合は1週間で痛みが戻りました。
その後もう一度やってみましたが、その時は注射が神経に当たることもなく終わりました。
(注射した部分にしばらく麻痺が残ることもあるそうです)

鍼治療、接骨院治療

鍼灸師の親戚に相談したところ、鍼が三叉神経痛に効果があったケースを知り施術を受けました。その後、合わせて接骨院にも行ったところ「顔左右の筋肉のこわばりが違う」と言われ、1ヶ月ほど通院と合わせて体の歪み、寝ぞう改善もしました(今までうつ伏せで寝ていたのですが、ちゃんと仰向けで寝るようにしました)。
これが功を奏したのか、5,6年は痛みがなくなる時期と我慢できる痛みが繰り返すようになりました。

上記3つのことをやってみましたが、だんだんと痛みが我慢できなくなったこと、今後改善の余地がないことなどを考え手術に踏み切りました。
一番の理由になったのは、年をとってからもっと痛くなることや手術をする体力が残っているかを考えた時に、若いうちにやっておくことがベストだと思ったからです(現在35歳)。

手術は決して楽ではありません。皆さんも自分にあった選択を慎重にしてください!この記事が同じ病気に悩む人のためになったら嬉しいです。ありがとうございました!

※本記事は、全て私のケースなので、詳しいことは医師とご相談ください。

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